高度経済成長、バブル経済の真っ只中の時代

既に就職している会社員はもちろんだが

求職者、応募者や学生も翻弄されたものである


というのも、学校に視察にきた企業の人事担当が

授業を眺め、「これは」と思った学生がいれば

教室に入りポンと肩をたたいて「君、採用」といえば

本当に内定が決まるような時代だったのである

今ではとてもじゃないが考えられない光景だ

まず企業の社員が赴く学校が限られているからだ


そして仕事内容はというと

コピー係というものがあったのである

ただコピーを取るだけの社員である

とにかく人材が必要だったバブル時代は

なんでもかんでも採用してやれという勢いだったのだ

しかし自営業や零細企業には関係のない話だったという


しかしその時代も続くことはなく

バブルが崩壊した後、コピー係などは

あっさりとリストラされてしまい路頭に迷う羽目になったのである

バブルの語源でもある水の泡のような雇用であったのは言うまでもない



現代は不況とはいえ

そういった雇用がほぼ皆無なのは救いではないだろうか

一度就職すればきちんと責任ある仕事が与えられる

それは本来とてもすばらしいことなのだから

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